武家政権はここから始まる
巨徳山北條寺

源頼朝が源氏再興を祈願し、北条時政が挙兵を決意したのは巨徳山・北條寺

建長寺派の禅の心を伝える北条寺

禅の心

運 慶

平成29年11月17日(火)、東京・上野公園の東京国立博物館で開催中の興福寺中金 堂再建記念特別展「運慶」に、北條寺とつながりのある願成就院の国宝「毘沙門天像」が展示されたので拝観してきました。

「運慶」が生まれた平安時代から鎌倉時代にかけて源平の争いの激動の時代だった。 奈良の各寺院のほとんどが焼け落ち、戦火は各地に広がり。やがて東国鎌倉に幕府を置いた武家の時代がやってくる。

新しい世の風は、「運慶」の作風にも影響を与えた。奈良を拠点に活動していた「運慶」は、源平滅亡の翌年1186年、武将 北條時政の願いを受け、伊豆の国市寺家で「思 沙門天像」を造っている。

武士のように勇まし い顔立ちをし、腰をひねり、胸を上げ、いまに も動き出しそうな躍動感があふれている。力強 く、リアリティーのある姿は、貴族の時代の仏 像からは感じられない「運慶」独自のスタイル が生まれています。

他の4体の国宝の仏像も願成就院で造られて いる。

貴族や武家をはじめあらゆる人びとが運命に翻弄(ほんろう)され、現世の苦しみの代 わりに極楽往生を祈った時代、生きているかのように託されたのは「仏は確かにいる」 という実在感だったのだろう。

その卓 越した能力によって人びとの願いに応 えた「運慶」だったように思います。

これからも仏像の法話を法要の後で したいと思います。楽しみにした下さい。

※「菩提樹」は北條寺の寺報です。刊行に合わせ掲載してまいります。

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